ベターホームのお料理教室が楽しい

めちゃくちゃ楽しかったし人生に役立っているので記録する。

++ ベターホームのお料理教室++

同居人(今は夫)と「なんか土日に一緒に教室通おうぜ、そうだ、お料理教室にしよう!」とベターホームに通い始めたのが2018年の11月。
かれこれ1年経ち「お料理入門コース」の上期・下期を完走し、とても楽しく有意義な時間を過ごせたので、記録として書く。

まず、行って良かったこと。

お料理教室に行って良かったこと

計量癖がついた

1人暮らし時代から自炊していたものの、全く計量する習慣がなかった。
しかしベターホームで毎回毎回計量をしっかりするうちに、だんだん癖になってきた。

そして「味がきまる」という感じがなんとなくわかってきた。味見をしながらなんとなく調えた炒め物とカチっと決められた調味をした炒め物は結構違う。
あと、後から味を調節することが難しい煮物については、計量するとしないとでは大違いだった。
(ベターホームで教わったのは、ひじきの煮物と肉じゃが。特に肉じゃがの美味しさには驚いた)

そもそも、計量してて気付いたけど、ちょいちょい調えるよりサッと計って入れた方がずっと楽だし速かった。

火加減や箸の動かし方を直接学べた

この辺って使う道具とか環境によって変わってくるから五感を使って都度判断しなくちゃいけない部分だと思うんだけど、こういうことを直接先生に聞いて学べるのがすごくいい。
「これ中火のつもりなんですけど合ってます?」「ここちょっと風がくるのでこれだとちょっと弱いですね」とか、「箸動かすのこれくらいでいいですかね?」「いや、もっとです!まだ!はい、固まってきたからこれくらいでOK!」とか。
判断基準を学べるから、家で家の道具を使っても学んだレシピを再現できるんだと思う。

使ったことのない食材を使うチャンスになった

最近は家でちょこちょこゆでダコを料理に使うんだけど、ベターホームで使うまでは一回も買ったことがなかった。
さやいんげんとか、セロリとか、ベターホームで初めて使ってその後も使うようになった食材が結構ある。
やっぱり、一度扱ってみるとハードルが下がるし(ゆでダコってこんな感じで切れるんだ~とわかるだけで、買いやすくなると思う)、余った食材の活用法とか保存法も教えてもらえるので買いやすくなる。

パートナーと通うことで、二人の料理スキルが近いものになった

夫と一緒に住み始めた当初は、なんとなく、料理は私担当という感じだった。夫が洗濯担当だったけど、洗濯は二人ともできるし、やや不平等感があった。
たまに料理を作ってくれても、その残った野菜を使って料理をするのは私だったり(ここで献立を考えるのが大変)、夫が料理をしてても色々聞かれてほぼ一緒に作っていたり…。

しかしベターホームに通ってしばらくしてからは、夫の料理スキルが格段に上がり、頻繁に料理してくれるようになった。料理中に何かを質問されることもなくなったし、冷蔵庫に何が残っているのかまで考えて献立を考えてくれる。
晩御飯のことを毎日考える必要がなくなったのは本当に気が楽!
(まぁこれはベターホームが凄いというよりは、単に夫がメシ好き+二人の家事負担を平等にしようとしてくれている、ということが大きいのかもしれない。でも本人も「ベターホームがなければここまで料理はしてない」と言っているので、ベターホームに通ってよかった)

一年間継続できた達成感

自分が熱しやすく冷めやすいタイプなので、途中で飽きちゃうんじゃないかとか、ちゃんと楽しく続けられるのか心配だった。
けど、一年経った今でも月イチの楽しみとしてポジティブに継続できている。 月イチでも何かを続けられたというのが本当に嬉しくて、一年間続けさせてくれてありがとうベターホーム、と感謝している。

他にも色々あるんだけど(新鮮な野菜の見分け方とか料理の保存の仕方とか、色々…)、とりあえずこんなところ。

まぁこの辺りは他のお料理教室と変わらないかもしれない。
ベターホームならではのグッとくる点についても書いておく。

ベターホームのお料理教室について

ベターホームのお料理教室は、消費者教育組織として1963年に発足したベターホーム協会により運営されているという。
普通に通う分には意識しないけど、 基本理念|ベターホーム協会のご案内 を読んでみると、発足当時の時代の空気を感じることができる。

協会が発足した1960年代の日本は、人々の暮らしが大きく変化していった時代でした。家電製品の登場、スーパーマーケットの登場、それまで使ったこともなかった新しい加工食品の登場など、人々がはじめて体験することばかりでした。戦後の復興期を経て、日本中が、大量生産、大量消費の消費文明を謳歌していた時代でした。

そういう世情にあって、いたずらに消費文明に流されていいのだろうか、よく勉強して賢い消費者になろうと、主婦たちの学習集団、つまり消費者教育組織として活動を始めました。50年以上、消費者教育の中でも、とくに「食」の分野に特化した活動を展開してきました。

教室で使われる調理器具とか、コースの副読本とか、ちょっとしたところに今っぽさではなくいい意味での昔っぽさを感じる。オールドスクールって感じ。

net-shop.betterhome.jp

↑教室でよく使う雪平鍋。スタイリッシュさはないけど、どこか懐かしくてかわいい。家庭科の授業っぽい。

とはいえ、会員向けの予約サイトとか会員向けに配られる月々の情報誌はかなり今風で使いやすく読みやすい。
時代に合わせて変わりつつ、昔のままの部分も残している…というのはいいなーと思う。

ベターホームのお料理教室で会う人々

料理を教えてくれるのは"リーダー会員"なる主婦の方々(らしい)。私が教わったのは世話好きなおばちゃんって雰囲気の方が多かった。
お料理番組のように要所要所をしっかりとメリハリ付けて教えてくれる講師の方もいれば、擬音語を多用しつつゆるいおしゃべりみたいな感じで教えてくれる方もいる。
基本的に毎回同じ人なんだけど、たまに振替とかすると違う人になるので「今日はどんな講師の人だろう?」とワクワクしてしまう。みんな個性的。

生徒さんにもいろんな人がいて面白い。
(1テーブル4人、基本的には2人ペアで作業をする。煮込み料理や洗い物はテーブル単位。なので他の生徒さんと共同作業が発生する)
基本的にずっと職場の話をしている同僚らしき二人、講師の方と顔見知りになっていて「入門コースはもう3回目かな?」とか言ってるお料理教室通いが趣味っぽい人、初老の男性、親子…
同じお料理教室に通っているくらいしか共通点がないであろう人たちと共同作業をするというのは、なかなか面白い。
正直結構これがストレスだったりするのだけど(なにせ初対面の人と助け合いながら料理をするので…)、休日の午前中にちょっとしたストレスと達成感を感じ、お昼ご飯を食べるというのはなかなか気持ちがいい。 普段の仕事やプライベートでは会わない人と会えるのもベターホームの楽しみの一つになっている。

入門コースを終えて通い始めた「洋食・中華おかずの基本」も頑張る。早くしゅうまい作りたい~