5年連用日記を書いてよかったことと、続けるコツ

2020年から始めた5年連用日記が3年目に突入した!

これが結構楽しい。去年、一昨年の今頃の自分は何をしていたのか?世の中にはどんなことがあったのか?夜、その日の日記をつける時に読み返してみると面白くてついつい読み込んでしまったりする。

使っているのは高橋書店の5年連用日記。
こういうどっしりとしたアイテムは、安定供給されそうな会社のものを選びたくなる。 www.takahashishoten.co.jp

5年のうちの3年目なのでまだ半分にも達していないけど、やや軌道に乗ってきた感じがする。2年間日記を書き続けるって、自分としては結構な偉業。
せっかくなので自分なりの続けるコツや日記を書き始めてよかったことなどを書いておこうと思う。

続けるコツ的なもの

考えずに書けるネタを1つ持っておく

自分は食べることが好きなので、忙しかったり書く気力がない日でもその日食べたご飯はできるだけ書くように心がけている。
空欄に朝/昼/晩ざっくりした内容を書くだけ。ご飯とか味噌汁は省略して(美味しかったら書く!)おかずだけ書く。

「何を書こうかな?」とか考えずに書けるし、ざっくり一日を振り返ることになるので日記本文を書く呼び水にもなっている。
あとは、本文が書けなくてもご飯だけでも書いておくと、後から時間がある日に「あっ、この日○○した日だ」と思い出してちょっと出来事を書き足したりできたのもよかった。

こんな感じでサクッと考えずに書けるネタを1個決めておくと続けやすいと思う!

空白を恐れない

とはいえ、「毎日書かなきゃ」と思うと空白が増えるにしたがってモチベーションが低下してくるので空白を恐れないことはかなり大事だと思う。
まだ日記が軌道に乗っていない1年目の頃、連用日記の先輩勢から「空白が多くても、その時期忙しかったんだなってことがわかる」というような言葉をかけてもらって少し気楽になった。空白もまた日々を語っているので、空白を恐れず続けていけばよし。

1年目は「来年、再来年の自分に楽しさを提供してあげる」気持ち

2年目以降は去年の自分の書いたものを見る楽しみがあるけど、1年目はその楽しみがないので続けるのが一番大変だった。
「空白が多いと来年以降寂しくなるよな…」という気持ちで頑張って書いてあげる日が結構あったけど、実際2年目からは1年目の自分のおかげで楽しく書けている。
空白を恐れない、けど書ける日は頑張って書くと、2年目以降の楽しみに繋がる。

書いてよかったこと

自己肯定感が増す気がする

特に記録なく生きていると去年の自分が何してたとか全然わからなくて「自分、生きてて特になんもしてないよな」という気持ちになるけど、日記を始めてからは「去年はこんなことしてたんだな」と感じることができる。
「何もしないで寝てた」って書いてある日だって、日記は書いている。「自分、去年も日記ちゃんと書いたなんて偉いな…」と毎日思えて、自分頑張ってるなーという気持ちになれる。
ちなみに空白だった日も「忙しかったのかな、なんかメンタルしんどかったのかな、頑張ったね」と思える。
ある程度の自己肯定感の下地があってこそという気もするが(正直何を見ても「自分は駄目だ」しか思えない時もある)、日記を書くことによって「自分偉いな」と感じる機会が増えた。

自分と暮らしについての知恵が溜まる

自分が何をしたら楽しいのか、何をしたら後悔するのか…って、日常レベルのことはわりと忘れがちだけど、一日の終わりに書く日記には結構それが表れる。
「起きてすぐ洗濯したら気分よかった」とか「みかん食べたら美味しくて元気出た」とか「やっぱ徹夜でゲームはあかん」とか「昨日調子乗って飲みすぎたからしんどかった」とか…。
自己理解ってほどでもないけど、私はこれをすると元気が出るんだね~これをした後はつらくなるんだね~っていうデータがどんどん日記に溜まっていって、読み返すことで記憶に残る。それによって日常の中に楽しいことを増やしたり、後悔することを減らしたりすることが前よりも上手になった気がする。

暮らしについても同様で、「白菜が安くなってきたから鍋した。豚肉と白菜の鍋うまい」とか「エアコンのタイマーセットしたら朝気分よく起きれた!」と書いてあるのを見たら「おっ今年もやるか」となる。

同じ時期の自分についてすぐ目に留まる/すぐ読み返せるのは、数年分の日記が1冊にまとまる連用日記のいいところだなと思う。


桜花さんのこの記事も連用日記の楽しさを教えてくれるのでぜひ読んでほしい。 www.oukakreuz.com


荒川洋治の『日記をつける』という本は、日記全般の面白さを教えてくれる。
古今東西あらゆる日記を引きながら、日記をつけるということについて思索している。日記文学(?)のブックガイドとしても面白いし、日記ってなんだろう?どうして書くんだろう?と考えるのにもいいお供だと思う。
その中の、この文章が私はとても好きだ。

どんな「私」でも、「私」がいれば日記は成り立つ。一個の「私」を、このもやもやした世界のなかから、もやもやした自分のなかから取り出していくためにも日記は欠かせないものだと思う。(pp.7-8)

最初読んだ時は「なんだかいい文章だなあ」と思う程度だったけど、今はなんとなくこの文章に近い実感が自分の中に芽生えてきている気がする。

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